Book review / 入社1年目の教科書/岩瀬大輔

入社1年目の教科書/岩瀬大輔
 
ゆるめの啓発本の類(帯にもそう書いてある)。
存在自体は最初の会社の入社前後から知ってたが、生来の天邪鬼がたたり、食わず嫌いをしてきた。
 
今回、たまたま持っていたのを中古で売る前に、と思って少し読んでみたところ、社会人初期に読まなかったことを激しく後悔した。
いわゆる日系の大企業で働くうえで、新入社員(≒ゆとり世代?)が通るであろう疑問や課題といったところをとても優しくカバーしてくれている。
更に言うと、どんな職場であっても、またどんな年次であっても、社会人というかビジネスマンとして振る舞ううえで大事なポイントが網羅されていると感じた。
 
今まで見てきた、「この人うまく立ち回っているなあ」という同僚や先輩方が持っていたエッセンスを言語化してくれている。
当たり前のことではあるが、当たり前をできる人は案外と世の中には少ないものだ。だからこそ、価値が生まれる。
 
著者が挙げている「50のルール」の中から、いくつか備忘のために抜粋する;
ー何があっても遅刻はするな
ーメールは24時間以内に返信せよ=>「いまは出来ません」「あとでやります」なんでもいい。
ー朝のあいさつはハキハキと=>自分をブランド化する
ー仕事は根回し =>会議の前に結論は出ている
ー情報は原典にあたれ =>出典の出典をあたり、"RESOURCEFUL"な人材になる。
ー目の前ではなく全体像を見て、つなげよ =>どんな些細な部署や仕事であろうと決算書のどこかには影響する。マクロ視点を忘れない。
ー何はともあれ貯蓄せよ =>真意は、「可能な限り出費を抑えて、来るべき投資に備える」こと。